広報ネタがない会社必見!プレスリリースのネタ20選と見つけ方

プレスリリース

「プレスリリースを出したいけれど、発信できるようなネタがない」

「新商品や新サービスを毎月発表できるわけではない」

「他社は何をプレスリリースにしているの?」

広報を始めたばかりの企業では、このような悩みを抱えることがあります。

しかし、プレスリリースのネタは新商品や新サービスだけではありません。

日々の企業活動を見直してみると、業務提携、イベント、調査結果、実績、採用、社内制度など、プレスリリースにつながる情報が見つかることがあります。実際にプレスリリース配信の現場でも、こうした幅広いテーマが扱われています。さらに、これらを年間の事業予定や季節イベントと重ねて整理しておくと、「今月はネタがない」という状態を減らしやすくなります。年間で発信候補を仕込む方法は「中小企業の年間広報計画の作り方」で詳しく解説しています。

この記事では、広報ネタが見つからず困っている中小企業や広報担当者に向けて、プレスリリースに活用できるネタ20選と、社内からネタを見つける方法を紹介します。


プレスリリースのネタは新商品だけではない

プレスリリースというと、

「新商品を発売しました」

「新サービスを開始しました」

といった発表をイメージする人が多いでしょう。

もちろん、新商品や新サービスは代表的なプレスリリースのテーマです。

しかし、それ以外にも発信できる情報はあります。

たとえば既存サービスのリニューアル、イベント開催、業務提携、独自調査、人事・採用情報などもプレスリリースの題材として活用されています。

そのため、

「新商品がない=プレスリリースを出せない」

とは限りません。

重要なのは、社内で起きている出来事を「これはニュースにならない」と最初から決めつけないことです。


プレスリリースに使える広報ネタ20選

ここからは、企業がプレスリリースとして発信できる代表的なネタを紹介します。

自社で使えそうなものがないかチェックしてみてください。

ネタの種類代表例ニュースとして整理するポイント
商品・サービス新商品、新サービス、リニューアル、実績何が新しく、誰のどんな課題に関係するか
会社・事業新拠点、移転、業務提携、自治体・大学連携事業や地域にどのような変化が生まれるか
イベント・企画イベント、展示会、キャンペーン参加・取材する価値や、その場ならではの要素があるか
データ・制度独自調査、社内制度、採用施策、人事社会や業界の課題と結び付けられるか
実績・社会活動受賞、地域貢献、環境施策、周年、独自データ具体的な数値・背景・第三者にとっての意味を示せるか

「使えそうなネタ」を見つけたら、そのまま配信するのではなく、後半の5つの質問でニュース性を整理してから原稿にします。

1.新商品を発売した

もっとも代表的なプレスリリースです。

商品の特徴だけでなく、

「なぜ開発したのか」「従来商品と何が違うのか」「どのような課題を解決するのか」

まで伝えることで、ニュースとしての背景がわかりやすくなります。

2.新しいサービスを開始した

新サービスの提供開始も重要な広報ネタです。

サービス内容だけではなく、開始した背景や対象となる顧客、解決したい課題なども整理しましょう。

3.商品・サービスをリニューアルした

完全な新商品でなくても、

機能追加、デザイン変更、料金体系変更、対応エリア拡大

など、大きな変更があれば発信を検討できます。

実際、軽微なシステム変更のリリースでもメディアの目にとまり、それに関連して過去のリリースに興味をもってもらい、取材につながった例などがあります。

4.商品やサービスが節目となる実績を達成した

「利用者○万人突破」

「累計販売○万個」

「導入企業○社突破」

など、客観的に示せる節目も広報ネタになります。

数字があることで、成長や市場からの反応を伝えやすくなります。

また、「具体的な数字があると記事にしやすい」といったメディア担当者の声もよく聞きます。

ぜひ節目のタイミングではリリースを出しましょう。

5.新店舗・新拠点を開設した

新店舗、営業所、支店、工場などの開設も発信できます。

特に地域雇用や地域経済との関係がある場合は、地域メディアとの接点になる可能性があります。

この場合はメディアリストを工夫して、関係性の深いメディアをしっかりと選定しましょう。

6.オフィスを移転した

単なる住所変更ではなく、

「事業拡大に伴う増床」

「働き方改革を目的とした新オフィス」

など、移転の背景に意味がある場合はニュースとして整理できます。

直接取材に繋がる可能性は低いですが、「オフィスを移転できるほど伸びている会社」をアピールすることで、今後メディアが注目してくれる可能性が高まります。

7.他社と業務提携した

業務提携や事業提携も代表的なプレスリリースのテーマです。

「なぜこの2社が組むのか」「提携によって何が実現するのか」

を明確にしましょう。

特にネームバリューのない中小企業の場合、大手の企業との提携は世間に会社の名前を憶えてもらうチャンスになります。

もちろん、プレスリリースは公的な情報発信になるため、提携先にリリースを出す旨やその内容を確認してもらうことを忘れないようにしましょう。

8.自治体・大学などと連携した

自治体、大学、研究機関などとの協定や共同プロジェクトも発信材料になります。

地域課題や社会課題との関係を整理すると、取り組みの意味が伝わりやすくなります。

新規支店を出したときと同様に、メディアリストの作成を工夫し、その土地に根差したメディアや地域課題に感度の高いメディアにアプローチしましょう。

9.イベントを開催する

セミナー、展示会、体験会、地域イベントなどの開催情報もプレスリリースにできます。

イベント終了後に、参加人数や結果などをまとめて発信する方法もあります。

プレスリリースのネタに困っている場合には、参画できるイベントを検索し、情報発信を目的としてイベントに申し込んでみるのもひとつの方法です。

10.展示会へ出展する

業界展示会や大型イベントへの出展も広報ネタの候補です。

単なる「出展します」だけでなく、

新商品の初公開、デモンストレーション、専門家による講演

など、その場ならではの要素を盛り込むとよいでしょう。

11.キャンペーンを実施する

期間限定キャンペーンや記念企画なども発信できます。

ただし、単純な値引き情報だけでは広告的になりやすいため、企画の背景や社会性、季節性などを意識しましょう。

また、ある程度知名度があるサービスでないと効果が薄いのも注意点です。

メディア関係者が見たときに「知らない商品がキャンペーンをやっている」状態では取材は記事につながりません。

キャンペーンを実施するためには、予め広報活動に力を入れ、ある程度の知名度を獲得する必要があります。

12.独自調査・アンケートを実施した

企業が実施したアンケートや調査結果を発表する「調査リリース」という方法があります。

たとえば、

「中小企業100社に聞いた○○調査」

「20代500人に聞いた○○に関する意識調査」

などです。

新商品がなくても新しいデータを作れるため、広報ネタを生み出す方法の一つです。調査リリースは、プレスリリースの代表的なテーマとして実際に活用されています。

ポイントは、メディアが取り上げやすいアンケート内容を考えることです。そのためには、今の時代、メディアが何に興味をもっているのかを知っておくことが大切です。

13.新しい社内制度を導入した

働き方に関する制度や福利厚生、人材育成制度なども、内容によっては広報ネタになります。

特に、

人手不足、育児、介護、働き方改革

など社会的な課題との関係がある制度は、背景まで説明しましょう。

ただし、採用担当者と広報担当者を兼任していたりすると、社内制度などに配信内容が偏ってしまうケースを見たことがあります。

内容に偏りがありすぎると、メディア等の興味を削ぐ形になってしまうため、注意が必要です。

14.採用活動で新しい取り組みを始めた

新卒採用や中途採用で独自の制度を導入した場合も発信できます。

ユニークな選考方法、インターンシップ、地方採用、リファラル採用など、他社との違いを整理することがポイントです。

採用がうまくいっていない企業などは、プレスリリース作成をきっかけに採用方法を見直してみることもできるかもしれません。

広報担当者は客観的な視点が大切です。

結果として会社を良き方向に導くアイディアもどんどん湧いてくるはずです。

15.経営者や役員が就任した

代表取締役の交代、新役員の就任などの人事情報も企業ニュースの一つです。

新経営体制で何を目指すのかまで説明すると、企業としての方向性を伝えられます。

16.賞・認定・資格などを取得した

業界アワードの受賞、第三者機関による認定、各種認証の取得なども発信候補です。

「受賞しました」で終わらせず、

なぜ評価されたのか

まで説明すると内容に厚みが出ます。

17.地域貢献・社会貢献活動を行った

地域イベントへの協力、寄付、清掃活動、子ども向けイベントなども企業の姿勢を伝える材料になります。

ただし「良いことをした会社です」と自社を持ち上げるだけではなく、なぜその活動を行っているのかを伝えることが重要です。

18.環境への取り組みを始めた

省エネ、廃棄物削減、再生可能エネルギーの導入など、環境負荷の低減につながる取り組みも候補です。

具体的な数値や目標がある場合は、あわせて示すと取り組みの内容が伝わりやすくなります。

19.会社・サービスが周年を迎えた

創業10周年、サービス開始5周年などの節目も広報の機会です。

単に、

「10周年を迎えました」

だけで終わらせるのではなく、

これまでの実績、会社の変化、今後の展望

などをまとめると一つのストーリーになります。

20.会社独自のデータや知見を公開した

企業が日々蓄積しているデータも広報資産になる可能性があります。

たとえば、

「問い合わせ内容の変化」

「顧客ニーズの傾向」

「業界で増えている相談」

などです。

ただし、顧客情報や機密情報などの取り扱いには十分注意し、公開可能な情報だけを使用しましょう。


「広報ネタがない」ときの見つけ方

20個を見ても、

「それでもうちには何もないな……」

という会社もあるかもしれません。

そんなときは、広報担当者だけでネタを探さないことがポイントです。

営業には「最近顧客から増えている相談」があります。

商品開発には「新しく改善した機能」があります。

人事には「採用や社内制度の変化」があります。

経営者には「今後始めようとしている事業」があります。

つまり、広報担当者にとっての日常ではない情報が、他部署には大量に存在しています。

PR TIMES MAGAZINEでも、現場の変化、顧客の反響、社員の取り組み、地域とのつながりなど、日常業務を多角的に見ることがネタ探しにつながると紹介されています。


月1回「広報ネタ会議」をやってみよう

中小企業なら、大げさな会議を開く必要はありません。

月に1回、15~30分程度でも構いません。

営業、人事、商品開発、経営者などに、

「最近何か変わったことないですか?」

と聞いてみましょう。

さらに、

「新しく始めたこと」

「お客様からよく聞かれること」

「数字が伸びたこと」

「社内で改善したこと」

「今後始める予定のこと」

を聞くだけでも、広報ネタ候補を集めやすくなります。


すべての会社情報がプレスリリースになるわけではない

ここは非常に重要です。

社内で起きた出来事なら、何でもプレスリリースとして配信すればよいわけではありません。

発信する前に、

「社外の人にとって、なぜこの情報が重要なのか?」

を考えてみましょう。

たとえば、

「新サービスを開始しました」

だけでは自社のお知らせです。

しかし、

「○○業界で深刻化している△△という課題を解決するため、新サービスを開始した」

となれば、社会や業界との接点が生まれます。

自社にとってのニュースを、社会にとってのニュースとして説明できるか。

この視点がプレスリリースでは重要です。


広報ネタを見つけたら「5つの質問」で整理する

使えそうなネタが見つかったら、次の5点を整理してみましょう。

①何が起きるのか
②いつ始まるのか
③誰を対象にしているのか
④なぜ始めるのか
⑤これまでと何が違うのか

この5つに答えるだけでも、プレスリリースにできる情報なのか判断しやすくなります。

特に重要なのが、

「なぜ?」と「何が違う?」

です。

ここにニュース性のヒントが隠れていることがあります。


ネタが決まったら、基本構成に沿って書いてみよう

発信できそうなネタが見つかったら、タイトル・リード文・本文・商品やサービスの詳細・会社概要と問い合わせ先を整理し、原稿にしてみましょう。

プレスリリースは広告とは異なります。自社商品の魅力だけを並べるのではなく、確認できる事実と、その情報が社外の人にとって持つ意味を伝えることが大切です。

プレスリリースの書き方ガイドでは、基本構成、5W1Hによる情報整理、作成手順、よくあるNG例を解説しています。配信の仕組みから確認したい方は、プレスリリースの仕組みと使い方もあわせてご覧ください。


新商品・イベント・業務提携の書き出しは、プレスリリースのテンプレート・例文を参考にしてください。

まとめ|広報ネタは会社の日常に隠れている

「プレスリリースを出したいけれどネタがない」

と思っていても、社内を見渡してみると発信できる情報が見つかることがあります。

新商品や新サービスだけではありません。

既存サービスの実績、業務提携、イベント、調査結果、採用、社内制度、地域活動、周年など、企業活動にはさまざまな発信機会があります。

重要なのは、

「大きなニュースが起きるのを待つ」のではなく、「日常の企業活動からニュースの種を探す」ことです。

まずは月に一度、社内で最近変わったことを書き出してみてください。

思っていた以上に、広報ネタが眠っているかもしれません。

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