プレスリリース配信サービスを検討するとき、候補に挙がりやすいのが「PR TIMES」と「@Press」です。
どちらも多くの企業が利用する配信サービスですが、料金だけで選ぼうとすると違いが分かりにくくなります。
特に2025年以降、@Pressは料金体系を見直し、AIを活用する「スマート配信」と、専任スタッフが支援する「サポート配信」という2つの配信方式を展開しています。以前の料金表だけを見て比較すると、現在のサービス内容とずれてしまうため注意が必要です。
この記事では、2026年10月5日時点の各社公式情報をもとに、PR TIMESと@Pressを料金、配信先、転載、原稿サポート、配信頻度、運用しやすさの観点から比較します。
「結局どちらを選べばいいのか」まで判断できるよう、企業タイプ別の選び方も整理しました。
- 結論|PR TIMESと@Pressは「何を任せたいか」で選ぶ
- PR TIMESとは?
- @Pressとは?
- 料金を比較|1回だけなら@Press SHOTが安い
- 配信先を比較|数字だけで「多い方」を選ばない
- 原稿サポートを比較|ここは@Pressの違いが大きい
- 「Web上で見てもらう」ことを重視するならPR TIMESは比較候補になりやすい
- 配信頻度で比較|年1〜2回か、毎月複数回かで答えは変わる
- PR TIMESが向いている企業
- @Pressが向いている企業
- PR TIMESと@Press、どっちがおすすめ?5つの質問で判断
- 両方を同じプレスリリースで使う必要はある?
- 配信サービスより先に確認したい3つのこと
- よくある質問
- まとめ|PR TIMESと@Pressは料金より「自社の広報体制」で比較しよう
- 参考にした公式情報
結論|PR TIMESと@Pressは「何を任せたいか」で選ぶ
先に結論をまとめると、PR TIMESと@Pressは単純な優劣ではなく、自社でどこまで広報実務を行えるかによって向き・不向きが変わります。
| 比較項目 | PR TIMES | @Press |
|---|---|---|
| 1回配信の基本料金 | 30,000円(税抜) | スマート配信SHOT:25,000円(税抜) サポート配信ライトプラス:39,800円(税抜) |
| 主な特徴 | 大規模な自社サイトとメディア・記者ネットワークを活用 | AI型と有人サポート型から選択可能 |
| 配信先 | 11,014媒体のネットワークから最大300媒体。加えて29,000名超の記者・編集者会員ネットワーク | 全体で12,000媒体のネットワーク。プランにより320〜400媒体へ配信 |
| 原稿サポート | 基本は自社で原稿作成・設定。原稿作成は有料オプションあり | スマート配信はAI支援、サポート配信は専任スタッフによる校正・タイトル提案など |
| 定期配信 | 月額・半年・年間契約あり | スマート配信に月額プランあり。サポート配信は複数回チケットあり |
| 向いている企業 | 自社で原稿や配信設定を進められ、PR TIMES上の露出も活用したい企業 | コストを抑えてAIで効率化したい企業、または人による原稿チェックを重視する企業 |
自社で原稿作成・配信先選定を進められるならPR TIMES、原稿や媒体選定まで支援してほしいなら@Pressを比較候補に入れると整理しやすいでしょう。
ただし、@PressにはAI型と有人型があるため、「@Press=人がすべてサポートしてくれる」と一括りにするのは正確ではありません。利用するプランまで確認して比較することが重要です。
PR TIMESとは?
PR TIMESは、株式会社PR TIMESが運営するプレスリリース配信サービスです。
公式サイトによると、2026年2月時点で11,014媒体の配信ネットワークを持ち、その中から最大300媒体を選んでプレスリリースを配信できます。また、29,000名超の記者・編集者の会員ネットワークにも、各ユーザーが設定した受信ジャンルに応じて情報が届けられます。
さらに、PR TIMES自身が大規模なプレスリリース閲覧サイトになっている点も特徴です。株式会社PR TIMESの発表では、2025年3月〜2026年2月の月間平均PVは約7,018万PVとされています。
公式情報:PR TIMES サービス紹介/PR TIMES 料金プラン
@Pressとは?
@Pressは、ソーシャルワイヤー株式会社が運営するプレスリリース配信サービスです。
現在は、大きく分けてAIを活用する「スマート配信」と、専任スタッフが支援する「サポート配信」の2系統があります。
公式サイトでは、配信先メディア12,000、パートナーメディア332、累計利用社数40,000と案内されています。
スマート配信ではAIによる原稿作成・校正、配信先メディアの自動選定などを利用でき、サポート配信では専任スタッフによる原稿校正やタイトル提案、メディアリスト作成などを受けられます。
公式情報:@Press サービス紹介/@Press スマート配信/@Press サポート配信
料金を比較|1回だけなら@Press SHOTが安い
まずは、比較されやすい料金から見ていきます。
以下は2026年10月5日時点で各社公式サイトに掲載されている主な料金です。すべて税抜で、料金・プランは変更される可能性があるため、申込前には各社公式サイトで最新情報を確認してください。
PR TIMESの料金
| プラン | 料金 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 従量課金 | 30,000円/1件 | 単発・不定期の配信 |
| 月間契約 | 80,000円/月 | 短期間に複数回配信 |
| 半年契約 | 75,000円/月 | 半年単位で継続配信 |
| 年間契約 | 70,000円/月 | 年間を通じて継続配信 |
PR TIMESの現行料金ページでは、定額プランは月30件を上限として利用できると案内されています。年間を通じて頻繁にニュースを発信する企業ほど、1本あたりの実質単価を抑えやすくなります。
@Press「スマート配信」の料金
| プラン | 料金 | 配信可能数 |
|---|---|---|
| SHOT | 25,000円/回 | 1回 |
| BASIC | 年間契約50,000円/月 半年契約60,000円/月 単月契約70,000円/月 |
3回/月 |
| PRO | 年間契約69,800円/月 半年契約74,800円/月 単月契約79,800円/月 |
30回/月 |
スマート配信はAIが原稿作成・校正やメディア選定を支援する方式です。人的な校正サポートよりも、スピードやコストを重視したい企業に向いています。
@Press「サポート配信」の料金
| プラン | 料金 | 主な違い |
|---|---|---|
| ライトプラス | 39,800円/1配信 | 専任スタッフのサポート、掲載調査など |
| スタンダード | 59,800円/1配信 | ライトプラスの内容に加え、より広い配信・露出支援 |
サポート配信では複数回チケットも用意されています。配信本数が決まっている場合は、単発価格だけでなくチケット価格まで確認するとよいでしょう。
なお、以前提供されていた@Pressの「ライトプラン(30,000円)」は2025年8月に販売終了しています。現在の料金を比較する際は、旧プランの情報と混同しないよう注意してください。
配信サービス全体の費用相場については、プレスリリース配信サービスの料金・費用相場でも詳しく解説しています。
配信先を比較|数字だけで「多い方」を選ばない
配信先の数も比較されやすいポイントです。
| 項目 | PR TIMES | @Press |
|---|---|---|
| 配信ネットワーク | 11,014媒体 | 12,000媒体 |
| 1配信の送付先 | 最大300媒体 | スマート配信320〜400媒体、サポート配信360〜400媒体 |
| 記者・編集者ネットワーク | 29,000名超の会員ネットワーク | 媒体リストをもとにプランごとに選定・配信 |
| 提携・パートナーメディア | 公式案内では268媒体の中から20媒体以上へ原文転載 | サービス全体でパートナーメディア332 |
数字だけを見ると@Pressの方が配信先数は多く見えます。しかし、配信先が50社多ければ掲載数も必ず多くなる、という意味ではありません。
重要なのは、今回のニュースと相性の良い媒体へ情報が届くかどうかです。
例えば、建設業界向けの新サービスであれば、一般的な生活情報メディアへ広く送るより、建設・不動産・DX・中小企業経営などのテーマを扱う媒体へ届ける方が合理的です。
そのため、配信先数だけでなく、どのようにメディアを選ぶのかまで確認しましょう。自社で個別にメディアへ情報提供する場合は、メディアリストの作り方も参考にしてください。
原稿サポートを比較|ここは@Pressの違いが大きい
PR TIMESと@Pressを比較するとき、料金以上に確認したいのが原稿作成・配信設定を誰が行うかです。
PR TIMESは自社で運用できる企業と相性がよい
PR TIMESでは、管理画面から企業側がプレスリリースを登録し、配信先を選定して配信します。
原稿作成の有料オプションも用意されていますが、通常利用では自社側で原稿を作成・確認できる体制があると運用しやすいでしょう。
社内に広報担当者がいて、基本構成やタイトル、ニュース性を自分たちで確認できる企業なら、PR TIMESの機能を使いながらスムーズに配信できます。
@Pressは「AIに任せる」か「人に見てもらう」かを選べる
@Pressの現在の特徴は、この選択肢が明確なことです。
スマート配信ではAIによる原稿作成・校正や配信先選定を活用できます。一方、サポート配信では専任スタッフが原稿の校正、タイトル提案、メディアリスト作成などを支援します。
初めてプレスリリースを書く企業や、「この内容でニュースとして伝わるのか不安」という企業は、単純な配信料金だけでなく、原稿確認にかかる社内工数まで含めて比較するとよいでしょう。
自社で原稿を作る場合は、プレスリリースの書き方とタイトルの付け方を確認しておくと、配信サービスに登録する前の原稿チェックに使えます。
「Web上で見てもらう」ことを重視するならPR TIMESは比較候補になりやすい
プレスリリース配信サービスには、メディアへメールなどで情報を届ける役割だけでなく、配信サービス自身のサイト上にニュースを掲載する役割もあります。
PR TIMESは自社サイト自体の閲覧規模が大きく、2025年3月〜2026年2月の月間平均PVは約7,018万PVと公表されています。
つまり、記者・編集者への情報提供だけでなく、検索やSNSなどを通じて一般ユーザーや取引先、求職者がPR TIMES上のプレスリリースを目にする可能性もあります。
一方、@Pressもパートナーメディアへの掲載やSNS広告など、メディア配信以外の露出機能を提供しています。
どちらを選ぶ場合でも、「メディアに配信した数」と「独自記事として掲載された数」は分けて評価することが重要です。
配信後の見るべき数字は、プレスリリースの効果測定とKPIで整理しています。
配信頻度で比較|年1〜2回か、毎月複数回かで答えは変わる
サービス選びでは、1回あたりの料金だけでなく、年間で何本出す予定なのかを先に考えましょう。
年に1〜2回程度なら
単発配信で比較しやすいため、PR TIMESの30,000円/件と、@Pressスマート配信SHOTの25,000円/回が候補になります。
原稿を自社で十分に作れるなら、どちらのネットワークやサイト露出を重視するかで選びます。AIによる作成・校正やメディア選定を使いたいなら、@Press SHOTも比較しやすいでしょう。
月1〜3回程度なら
@Press BASICは年間契約なら月50,000円で3回まで配信できます。自社の年間ニュース量と契約期間が合うなら、単発利用より1本あたりのコストを抑えられる可能性があります。
一方、PR TIMESも定額プランがあるため、PR TIMES上で継続して情報を蓄積したい場合は年間契約まで含めて比較するとよいでしょう。
毎月かなり多く配信するなら
PR TIMESの定額プランは月30件まで、@Press PROも月30回までと案内されています。
この規模になると価格差だけでなく、社内の承認フロー、原稿作成体制、過去リリース管理、効果測定など運用面の比較が重要です。
「そもそも月何本出すべきか」で迷っている場合は、プレスリリースの配信頻度を先に整理してください。
PR TIMESが向いている企業
次のような企業は、PR TIMESを比較候補にしやすいでしょう。
- 社内でプレスリリースを作成・チェックできる
- 配信設定やメディア選定を自社で進められる
- PR TIMESのサイト上でニュースを継続的に蓄積したい
- 一般ユーザー、取引先、求職者などメディア以外からの閲覧も意識したい
- 定期的に複数のプレスリリースを配信する
特に、自社内に広報担当者がいて「原稿を作ること」より「情報を広く届けること」に課題を感じている企業では、比較しやすいサービスです。
@Pressが向いている企業
@Pressは、利用する配信方式によって向いている企業が異なります。
スマート配信が向いている企業
- 1回あたりの配信費用を抑えたい
- AIを使って原稿作成や校正を効率化したい
- 配信先メディアの選定もAIで効率化したい
- 短時間で配信準備を進めたい
サポート配信が向いている企業
- 初めてプレスリリースを配信する
- 社内に広報経験者がいない
- 原稿やタイトルを人にチェックしてほしい
- ニュースに合うメディアリストの選定まで支援してほしい
- 配信作業にかかる社内工数を減らしたい
料金だけを見るとPR TIMESより高くなるプランもありますが、社内で原稿を何度も修正したり、メディアリストを調査したりする時間まで含めると、有人サポートに費用を払う合理性がある企業もあります。
PR TIMESと@Press、どっちがおすすめ?5つの質問で判断
迷った場合は、次の5つを自社に問いかけてみてください。
| 質問 | YESなら検討しやすい方向 |
|---|---|
| 社内でプレスリリースの原稿を自力で作れる? | YES:PR TIMES/@Pressスマート配信 NO:@Pressサポート配信 |
| 人による原稿チェックを重視する? | YES:@Pressサポート配信 |
| 1回だけ低コストで試したい? | YES:@Press SHOTも有力候補 |
| 配信サービス自身のサイト上での閲覧も重視する? | YES:PR TIMESを比較候補に入れる |
| 年間を通して複数回配信する? | YES:両社の定額・複数回プランを年間総額で比較 |
この表で重要なのは、「知名度が高いから」「1回5000円安いから」だけで決めないことです。
原稿を作る人、配信先を選ぶ人、配信後に分析する人まで含めて、自社の広報体制に合うサービスを選びましょう。
サービス選びの比較軸をさらに整理したい方は、プレスリリース配信サービスの選び方|7つの比較ポイントも参考にしてください。
両方を同じプレスリリースで使う必要はある?
「PR TIMESと@Pressの両方から同じプレスリリースを配信すれば、掲載される可能性が倍になるのでは」と考える方もいるかもしれません。
しかし、単純に配信サービスを増やせば独自記事が増えるとは限りません。
配信先が重複する場合もありますし、同じ内容を同じタイミングで複数経路から受け取ることが、記者にとって必ず価値になるわけではありません。
まずは1つのサービスを選び、今回のニュースと相性が良い重要媒体には自社から個別に情報提供する、といった方法も検討できます。
直接送付する媒体の探し方は、プレスリリースの送り先とメディアの探し方で解説しています。
配信サービスより先に確認したい3つのこと
PR TIMESと@Pressのどちらを選んでも、配信サービスだけでメディア掲載が保証されるわけではありません。
申込前に最低限、次の3点を確認しましょう。
- 今回の発表にニュース性があるか
企業側の告知ではなく、読者や業界にとって何が新しいのかを整理します。 - 誰に届けたいのか
一般消費者、業界関係者、地域住民、経営者など、ニュースを届けたい相手を決めます。 - 記事化に必要な素材があるか
画像、数字、コメント、背景、問い合わせ先などを準備します。
配信しても掲載につながらない原因については、プレスリリースが掲載されない7つの理由も確認してみてください。
よくある質問
PR TIMESと@Pressはどちらが安いですか?
単発の基本料金だけなら、2026年10月5日時点では@Pressスマート配信SHOTが25,000円、PR TIMESの従量課金が30,000円です。ただし、@Pressで専任スタッフによるサポートを利用する場合はライトプラス39,800円など別料金になります。単純な最安価格ではなく、必要なサポートをそろえた状態で比較してください。
初心者にはどちらがおすすめですか?
「初心者だから必ず@Press」というわけではありません。社内で原稿を作れるならPR TIMESや@Pressスマート配信も利用できます。一方、原稿の校正やタイトル提案、配信先選定を人に確認してほしい場合は、@Pressのサポート配信が比較しやすいでしょう。
PR TIMESの方がメディアに掲載されやすいですか?
サービスだけで掲載されやすさを断定することはできません。記事化はニュース性、媒体との相性、タイトル、素材、配信タイミングなど複数の要因で決まります。各社が公表する掲載・転載実績を見る場合も、「提携サイトへの転載」と「記者が独自に制作した記事」を分けて考えることが重要です。
@Pressの旧ライトプラン3万円はまだ使えますか?
新規販売は2025年8月4日に終了しています。現在はスマート配信SHOTなど新しいプラン体系が案内されています。過去の比較記事を見る際は、旧料金が掲載されていないか確認してください。
まとめ|PR TIMESと@Pressは料金より「自社の広報体制」で比較しよう
PR TIMESと@Pressは、どちらも企業のプレスリリースをメディアへ届けるための代表的なサービスですが、現在は特徴がかなり異なります。
- PR TIMESは1配信30,000円から。大規模な配信・記者ネットワークと、自社サイト上での情報露出が特徴
- @Pressスマート配信はSHOT 25,000円から。AIによる原稿・メディア選定支援を利用できる
- @Pressサポート配信は39,800円から。人による校正やタイトル提案などを重視する企業向け
- 配信先数だけでなく、原稿作成・媒体選定・配信後分析にかかる社内工数まで比較する
- 単発利用と継続利用では最適な料金プランが変わる
まず「年間何本配信するのか」「原稿は自社で作れるのか」「人によるチェックが必要なのか」を整理すると、自社に合うサービスを絞りやすくなります。
ほかの配信サービスも含めて比較したい場合は、【2026年版】プレスリリース配信サービスおすすめ5社を比較をご覧ください。
PR Compassでは、プレスリリースの作成・配信、送り先選定、メディアリレーションなど、実務で使える広報情報を発信しています。自社の配信頻度や広報体制に合う方法が分からない場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。
参考にした公式情報
※本記事の料金・媒体数・サービス内容は2026年10月5日時点の各社公式情報をもとに整理しています。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
