プレスリリースとは?仕組み・役割・配信方法を初心者向けに解説

プレスリリース

企業の広報活動において、代表的な情報発信手段の一つが「プレスリリース」です。

新商品・新サービスの発表、イベント開催、業務提携、調査結果、人事情報など、企業にとって重要なニュースを社会へ届けるために活用されています。

しかし、

  • プレスリリースを出せば必ずメディアに掲載されるの?
  • そもそも、どこに送ればいいの?
  • 配信サービスを使うメリットは?
  • 何をプレスリリースにすればいい?

と疑問を持つ広報担当者も多いのではないでしょうか。

この記事では、プレスリリースが世の中に届く仕組みから、具体的な使い方までを初心者にもわかりやすく解説します。

そもそもプレスリリースとは?

プレスリリースとは、簡単に言えば、

企業や団体が、主にメディア関係者に向けて発信する「新しい情報を含んだ公式文書」

のことです。

新商品や新サービスだけでなく、

  • 新しい取り組み
  • イベントの開催
  • 業務提携
  • 新規事業
  • 調査結果
  • 人事・組織に関する情報

なども、プレスリリースの題材になります。

重要なのは、単なる宣伝文ではなく、「ニュースとして社会に伝える価値がある情報」を整理して発信することです。メディアが記事やコンテンツを制作しやすいよう、本文だけでなく画像などの素材を用意することも一般的です。

プレスリリースはどのような仕組みで広がるのか?

プレスリリースの基本的な流れは下記のようになります。

企業がプレスリリースを発信し、メディアを通じて社会へ情報が届く仕組み

つまり、企業がプレスリリースを配信したからといって、必ず記事として掲載されるわけではありません。配信しても掲載・取材につながらない場合は、ニュース性だけでなく、媒体選定や件名、記事化に必要な素材、配信タイミングなど複数の要因を切り分けて考えることが重要です。具体的な見直し方は「プレスリリースを配信しても掲載されないのはなぜ?取材につながらない7つの理由と改善策」で整理しています。

メディア側は日々多くの情報を受け取っているため、

「この情報は読者や視聴者にとって価値があるか?」

という視点で掲載を判断します。

そのため広報担当者は、「自社が伝えたいこと」だけでなく、その情報が社会にとってどのような意味を持つのかを考えることが重要です。競合との違いや社会的な意義など、ニュースとして取り上げやすい要素を明確にすることが求められます。

プレスリリースの3つの主な使い方

1.メディアに情報を届ける

最も基本的な使い方です。
例えば、新商品の発売を予定している場合、

「〇月〇日、新商品を発売します」

という情報をプレスリリースとして発信します。
その内容にニュース性があれば、新聞、雑誌、Webメディア、テレビなどで取り上げられる可能性があります。

一度に多くの報道機関へ情報を伝えられるため、広報活動における効率的な情報発信手段の一つです。

2.関係先に自社の情報を広く公開する

現在では、プレスリリースはメディア関係者だけが見るものではありません。
プレスリリース配信サービスや企業のWebサイトを通じて、

  • 顧客
  • 取引先
  • 投資家
  • 求職者
  • 業界関係者

など、さまざまな人が情報を閲覧できます。
そのため、プレスリリースは単なる「記者向け資料」ではなく、企業の公式情報を社会へ広く届けるコンテンツとしても活用されています。

3.企業の信頼性や認知度を高める

継続的に情報発信を行うことで、

「この会社はどのような事業をしているのか」

「どのような取り組みをしているのか」

を社会に理解してもらうことができます。

特に、知名度がまだ高くない企業やスタートアップにとって、プレスリリースは自社の存在を知ってもらうための有効な手段の一つです。

ただし、「配信本数を増やせば成果が出る」というわけではありません。
重要なのは、発信する情報にニュース性や独自性があるかどうかです。

プレスリリースを配信する方法

主な方法は、大きく分けて2つあります。

① メディアへ直接送る

自社の情報と親和性が高い新聞社、雑誌社、Webメディアなどに直接送付する方法です。
メリットは、情報に興味を持ってもらえそうなメディアへ個別にアプローチできることです。

ただし、やみくもに大量送信するのではなく、発信する内容と相性の良いメディアを選ぶことが重要です。
親和性の低いメディアに情報を送り続けると、かえって企業イメージを悪くする可能性もあります。

※自社でメディアへ直接送る場合、「どの媒体に送ればいいのか」「連絡先をどう探せばいいのか」で迷うこともあります。送り先となるメディアの選び方やメディアリストの作り方については「プレスリリースの送り先はどこ?メディアの探し方と送付方法を徹底解説」を参考にしてください。

② プレスリリース配信サービスを利用する

自社でメディアへ直接送る方法のほか、プレスリリース配信サービスを活用する方法もあります。「どのような仕組みなのか」「利用するメリットは何か」を知りたい方は「プレスリリース配信サービスとは?仕組み・メリット・選び方を初心者向けに解説」も参考にしてください。

初めて広報活動を行う企業の場合、

「どのメディアに送ればいいかわからない」

という課題を解決しやすい方法の一つです。

配信サービスには予め多くのメディアリストが搭載されており、サービスによっては記事の内容をAIが解析し、自動で親和性の高いメディアをリストアップしてくれます。

ただし、配信サービスを利用しても、自動的にメディア掲載が保証されるわけではありません。内容そのもののニュース性や、情報の伝え方が重要になります。

※配信方法とあわせて考えておきたいのが、プレスリリースを届けるタイミングです。おすすめの曜日・時間帯や、新聞・雑誌・テレビ・Webメディアごとの考え方については「プレスリリースを配信するタイミングはいつ?おすすめの曜日・時間帯を徹底解説」を参考にしてください。

プレスリリースを成功させる3つのポイント

ニュースを原稿にまとめる具体的な方法は、プレスリリースの基本構成と作成手順を参考にしてください。

「宣伝」ではなく「ニュース」として考える

新人の広報担当者にありがちなのが、エンドのステークホルダーを意識するあまり、ただの宣伝のようなリリースを書いてしまうことです。

プレスリリースで大切なのは、メディアを単なる「拡声器」と考えるのではなく、その媒体の読者・視聴者にとってニュース価値がある情報として整理することです。

そこで、

  • 日本初
  • 業界初
  • 社会課題の解決
  • 独自の調査結果
  • 新しい技術
  • 意外性のある取り組み
  • 時代性やトレンドとの関連

など、

「なぜ今、この情報を伝える価値があるのか?」

を伝えることが重要です。

どのメディアに届けたいのかを明確にする

発信したい情報を不特定多数のメディアに送るのではなく、

「この情報なら、どのメディアが興味を持つか?」

を考えることが効果的です。

例えば、ITサービスならIT系メディア、地域の取り組みなら地元メディアなど、情報の内容に応じて送付先を検討しましょう。

ひとつ目のプレスリリースを送る際には、無数のメディアの中から自社と親和性の高いメディアリストを作るのに多くの時間を要します。ただし、一度土台を作れば、以降はニュースの内容や反応に応じて修正・更新していけます。実際の調査手順や優先順位の付け方、管理方法は、「メディアリストの作り方|約1,000媒体をゼロから調べて分かった実務手順と管理のコツ」で詳しく解説しています。

配信して終わりにしない

プレスリリースは、配信後の対応も重要です。反応を確認するだけでなく、1本のリリースをSNS・自社サイト・営業資料・採用広報などへ展開すれば、配信後の情報をより長く活用できます。具体的な方法は「プレスリリースの二次活用10選」で紹介しています。

  • メディアから問い合わせが来ていないか
  • SNSではどのような反応があったか
  • どのメディアに掲載されたか
  • 自社サイトへのアクセスは増えたか

などを確認しましょう。

効果測定を行うことで、「社会はどのような記事に興味をもっているのか」「今後はどのような情報を発信すればいいのか」が明確になります。掲載数・PV・自社サイト流入・SNS反応・問い合わせなど、配信後に確認したい指標と振り返り方は、「プレスリリースの効果測定とは?配信後に見るべきKPIと次回につなげる振り返り方」で詳しく解説しています。

まとめ|プレスリリースは「企業のニュースを社会に届ける仕組み」

プレスリリースは、単なる広告ではありません。

企業が持つ新しい情報を整理し、

企業 → メディア → 社会

へと届けていくための重要な広報ツールです。

最後にポイントをまとめます。

  • プレスリリースは企業・団体の新しい情報を伝える公式文書
  • 新商品、新サービス、イベント、業務提携など幅広いテーマで活用できる
  • 配信しただけでメディア掲載されるわけではない
  • 「ニュースとしての価値」を考えることが重要
  • メディアへの直接送付や配信サービスを活用できる
  • 配信後の反応や掲載状況も確認する
  • 継続的な情報発信が企業の認知や理解につながる

これから広報活動を始める方は、まず、

「自社には、社会に伝えるべき新しい情報が何かあるか?」

を探すところから始めてみましょう。

日常の業務の中にも、視点を変えれば立派なプレスリリースのネタが隠れているかもしれません。

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