プレスリリースの配信日時に迷ったら、緊急性のない発表は火〜木曜日の午前中を候補にし、媒体の締め切り・情報解禁・問い合わせ対応を優先して調整しましょう。「何日前に送るか」は、発売・開催当日に記事を出してほしいのか、事前に参加者を集めたいのかで変わります。
| 決めたいこと | 迷ったときの考え方 |
|---|---|
| 何曜日・何時に送る? | 平日の午前中を候補に、媒体の都合と自社の対応体制を確認 |
| 発売の何日前? | 記事化や取材に必要な時間から逆算。解禁前の事前提供は相手と条件を合意 |
| イベントの何日前? | 申込期限と取材準備を考えて早めに案内。下記に2週間前の工程例 |
| 緊急情報は待つ? | 通常の推奨時間に合わせて遅らせず、正確さと迅速な対応を優先 |
以下では曜日・時間帯の目安と、媒体・発表内容別の判断方法を解説します。個別メールで届ける場合はプレスリリース送付メールの例文も参考にしてください。
なぜプレスリリースは配信タイミングが重要なのか
プレスリリースを配信する目的の一つは、メディア関係者に情報を届け、取材や記事化を検討してもらうことです。
しかし、記者や編集者はプレスリリースを読むことだけが仕事ではありません。
取材、企画会議、原稿作成、編集作業など、さまざまな業務を行っています。
さらにメディアには日々多くの情報が届きます。
そのため、同じ内容のプレスリリースでも、メディア関係者が情報を確認しやすいタイミングに届けられるかどうかによって、目に留まる可能性が変わります。
また、新聞・雑誌・テレビ・Webメディアでは制作スケジュールも異なります。
つまり配信タイミングを考えるときは、
「何曜日の何時に送るか」だけではなく、「誰に、いつまでに情報を届ける必要があるか」から逆算することが重要なのです。
プレスリリースを配信するおすすめの曜日
プレスリリースの配信では、一般的に平日が選ばれることが多くなります。
なかでも火曜日・水曜日・木曜日は、配信タイミングとして紹介されることの多い曜日です。
PR TIMESでも、火〜木曜日の配信を基本的なおすすめとして紹介しています。
ただし、媒体ごとに会議や締め切り、担当者の勤務時間は異なります。すでにやりとりがある記者には、情報を受け取りやすい時期も確認しましょう。
一般的な推奨曜日は、全メディアに共通する受付ルールではありません。
そのため、
「火・水・木なら絶対に読まれる」
と考えるのではなく、あくまで一つの目安として捉えましょう。
月曜日
週の始まりで、会議や休み中に届いたメールへの対応などが集中する企業もあります。
そのため「月曜日は避けた方がいい」と紹介されることもあります。
月曜日に企画を検討する媒体や担当者も考えられるため、相手の制作スケジュールに合わせて判断しましょう。
月曜日だから一律にNGというわけではありません。
火曜日・水曜日・木曜日
一般的にプレスリリースを配信しやすいとされる曜日です。
週初めや週末と比較して通常業務のリズムになりやすく、迷った場合の候補として考えやすいでしょう。
特に配信日時に制約がない場合は、火〜木曜日を基準に考えるのも一つの方法です。
金曜日
金曜日も配信自体に問題があるわけではありません。
ただし、午後遅い時間になると、翌日から休日に入るメディア関係者もいるため、確認が翌週になる可能性があります。
金曜日に配信する必要がある場合は、可能であれば午前中など比較的早い時間帯を検討するとよいでしょう。
土曜日・日曜日・祝日
土日祝日は、企業情報を扱う担当者が休みの場合もあります。
緊急性のない通常のプレスリリースであれば、基本的には平日の配信を検討するとよいでしょう。
ただし、スポーツやイベント、エンタメなど、休日も活発に動いているメディアもあります。
届けたい媒体の特性によって判断することが大切です。
また、プレスリリースの中には不祥事等のマイナスな情報を発信しなければいけないケースもあります。
事故・障害・訂正など、関係者へ早く知らせる必要がある情報では、問い合わせを避けるために発表を遅らせるべきではありません。情報を確認し、対応窓口を確保したうえで適切な時点に公表します。
プレスリリースを配信するおすすめの時間帯
曜日とあわせて気になるのが、配信する時間です。
一般的な目安としては、午前中から15時ごろまでが候補になります。
PR TIMESでは10〜15時を推奨時間帯として紹介しています。
午前中は、配信後の問い合わせに営業時間内で対応しやすいという実務上の利点もあります。
そのため、特別な事情がなく配信時間に迷うのであれば、
平日の午前中〜昼過ぎ
を一つの基準にするとよいでしょう。
PR Compass編集部では、10:00ぴったりではなく10:02のように、数分ずらして発信する方法を試すこともあります。
ただし、数分ずらせば開封や掲載が増えるという効果を確認したものではありません。分単位の調整より、ニュース性・送付先との相性・問い合わせ対応の準備を優先しましょう。
午前中
午前中は、メディア関係者がその日の情報をチェックする時間になりやすいため、有力な候補です。
配信後に取材依頼や問い合わせがあった場合でも、企業側が営業時間内に対応しやすいというメリットがあります。
12時〜15時ごろ
昼から15時ごろまでの時間帯も選択肢になります。
午前中に会議などが多い企業であれば、問い合わせ対応の体制を整えてから配信する方法もあるでしょう。
夕方以降
特別な理由がなければ、夕方以降の配信は慎重に考えましょう。
担当者が原稿作成や翌日の準備などに入っていたり、退勤していたりする可能性があります。
また、配信後に問い合わせが来ても、自社側で対応できないことがあります。
「配信する瞬間」だけではなく、配信後の対応まで考えて時間を決めることが重要です。
「みんながおすすめする時間」に送れば正解とは限らない
ここまで読むと、
「じゃあ火〜木曜日の午前中に送ればいいんだ」
と思うかもしれません。
しかし、ここは少し注意が必要です。
多くの企業が同じ考え方をすれば、当然その時間帯には多くのプレスリリースが配信されます。
PR TIMESでも、平日の10〜11時は配信本数が多い傾向があると紹介されています。
つまり、
おすすめの時間=ライバルとなる情報も多い時間
とも考えられます。
だからといって、わざと深夜に送ればいいわけではありません。
大切なのは、
「○曜日○時なら正解」と機械的に決めるのではなく、自社の発表内容や届けたい媒体に合わせて考えることです。
一般的なセオリーを知ったうえで、自社に適したタイミングを探していきましょう。
PR Compass編集部の実務経験では、中小企業などが情報を配信する際には、「同業他社の大手企業の情報配信とタイミングを避ける」ことをおすすめ致します。
メディアは基本的に世間の注目度の高い大手企業の情報を優先するケースも多く、せっかくの貴重な情報が埋もれてしまう可能性があります。
情報を配信する際には同業他社の動向にも注意が必要です。
媒体によってプレスリリースを送るタイミングは違う
プレスリリースをいつ送るかを考える際、特に重要なのが「どのメディアに取り上げてもらいたいのか」です。
新聞、雑誌、テレビ、Webメディアでは、記事や番組が作られるまでの時間が異なります。

※まだ「自社のプレスリリースをどのメディアに送ればよいかわからない」という方は、「プレスリリースの送り先はどこ?メディアの探し方と送付方法を徹底解説」で、新聞・テレビ・雑誌・Webメディアなどの特徴や、自社に合った媒体の探し方を紹介しています。
図解の曜日・時間・日数は計画を立てるための目安です。媒体共通の受付期限や掲載されやすさを保証する数値ではありません。個別の編集スケジュールと情報解禁条件を優先してください。
新聞
新聞は発行スケジュールや締め切りを意識する必要があります。
日刊紙であればニュース性の高い情報を比較的短期間で扱うケースもありますが、特集などでは事前に企画が進んでいることもあります。
事前取材が必要な発表なら、担当記者の締め切りや取材準備の時間を確認します。速報記事と特集記事では必要な準備期間も異なります。
新聞掲載を狙うのであれば、「発表当日に送ればいい」と考えず、可能な範囲で余裕を持って情報を届けましょう。
雑誌
雑誌は新聞やWebメディアと比べて、かなり早い段階から企画・編集が進む場合があります。
たとえば季節商品の情報を発売直前に送っても、狙っている号の企画がすでに完成している可能性があります。
雑誌への掲載を狙う場合は、発売日ではなく、雑誌側の編集スケジュールから逆算する意識を持ちましょう。
テレビ
テレビは番組によって大きく異なります。
日々のニュース番組で扱う速報性の高い情報もあれば、数週間〜数ヵ月先の特集を準備しているケースもあります。
イベントや店舗など、映像として取材してほしい場合は、取材日程を確保できる余裕を持って案内することも重要です。
Webメディア
Webメディアは紙媒体と比較すると、情報公開までのスピードが速い傾向があります。
内容によっては、プレスリリース配信当日に記事化されることもあります。
ただし、すべてのWebメディアが即日対応しているわけではありません。
媒体によって編集方針や更新頻度は異なるため、狙っている媒体がある場合は普段の記事更新なども確認してみましょう。
発表内容別|プレスリリースは何日前に配信する?
「何日前にプレスリリースを送ればいい?」という疑問についても、すべての発表に共通する答えはありません。
内容ごとに考えてみましょう。
新商品・新サービス
新商品や新サービスの場合は、発売日・提供開始日から逆算します。
発売前に記事化してもらいたいのであれば、メディアが取材や記事作成を行う時間も必要です。
発売当日に初めて情報を届けるより、可能であれば事前に案内しておくことで、取材を検討してもらえる時間を確保できます。
ただし、情報解禁日時が決められている場合は、そのルールを厳守しましょう。
イベント・セミナー
イベントは、開催直前に告知しても読者が予定を調整できない可能性があります。
イベントの規模や対象によって異なりますが、参加者や取材するメディアが動くための時間を確保することが大切です。
たとえば開催2週間前に概要と申込方法を発表し、直前の案内はSNSなどで補う計画が考えられます。大型イベントや遠方からの参加、雑誌の事前掲載を想定する場合は、さらに早く準備します。
「1回送ったら終わり」ではなく、内容にニュース性があれば複数回に分けて情報発信することも検討できます。
また、自社SNS媒体を運用している企業であれば、最初のイベント情報公開をプレスリリースにて行い、イベント開催の日が近づくにつれて定期的にSNSでリマインド配信をするという方法も効果的です。
イベント当日の取材と事前の集客では、必要な案内時期が異なります。次は開催2週間前に初回発表する場合の工程例であり、すべてのイベントに共通する期限ではありません。
| 時期の例 | 実施すること |
|---|---|
| 開催3〜4週間前 | 会場・登壇者・写真・申込ページを確定し、媒体候補を調べる |
| 2週間前 | 概要・参加対象・申込期限・取材窓口を発表 |
| 1週間前〜数日前 | 問い合わせに対応し、更新情報をSNS等で案内 |
| 開催後 | 実施結果や新たな事実があれば報告し、写真を整理 |
調査・アンケート結果
調査リリースは、社会的に注目されるテーマや季節との関連性を意識するとよいでしょう。
たとえば新生活、採用、ボーナス、夏休み、年末など、そのテーマへの関心が高まる少し前に発表する方法があります。
単に調査が完成した日に配信するのではなく、
「この結果が最もニュースになりやすいのはいつか?」
から逆算してみましょう。
業務提携・人事・決算など
業務提携や人事、決算などは、企業側で発表日時が決められていることも多いでしょう。
この場合は一般的な「おすすめ曜日」よりも、社内ルール・関係企業との合意・適時開示など必要な手続きを優先します。
特に上場企業など法令・取引所ルールが関係する情報については、広報だけで独自に配信日時を判断しないよう注意が必要です。
おすすめの曜日・時間より「ニュースの旬」を優先する
プレスリリースのタイミングを考えるうえで、もう一つ忘れてはいけないのが情報の鮮度です。
たとえば、
「今日、重要な記録を達成した」
「社会的に注目されている出来事に関する調査結果が出た」
「サービスに関する重要な情報を早急に伝える必要がある」
といったケースで、
「今日は金曜日だから来週火曜日まで待とう」
と判断すれば、ニュースとしての価値が下がってしまう可能性があります。
事故・障害・訂正など迅速な情報開示が必要なケースについても、一般的なおすすめ曜日・時間より正確かつ迅速な情報発信が優先されます。PR TIMESも、緊急性の高い情報は曜日や時間帯にかかわらず早期に発表することを基本としています。
配信タイミングのセオリーは重要ですが、
ニュースの旬 > 一般的なおすすめ曜日・時間
になるケースがあることを覚えておきましょう。
プレスリリースの配信日時を決める5つのポイント
最後に、配信日時を決めるときは以下の5点を確認してみてください。
1.誰に届けたいプレスリリースなのか
新聞、テレビ、雑誌、Webなど、狙う媒体を考えます。
2.いつ記事になってほしいのか
商品発売日やイベント開催日などから逆算しましょう。
3.メディアが取材・制作する時間を確保できているか
記事化には情報確認や取材が必要なケースがあります。
4.配信後に問い合わせ対応ができるか
担当者が不在になる時間帯はできるだけ避けます。
5.そのニュースの鮮度を失わないか
曜日や時間にこだわりすぎて、発表が遅くなっていないか確認しましょう。
この5つを考えたうえで特別な事情がなければ、平日の午前中〜昼過ぎを候補にすると決めやすくなります。
「いつ送るか」とあわせて、月に何本・どのくらい継続して発信するかも決めたい方は、プレスリリースの配信頻度と継続期間の考え方も参考にしてください。
よくある質問
Q.結局、一番おすすめの曜日はいつですか?
一般論では火曜日・水曜日・木曜日がよく挙げられます。
ただし、媒体の締め切りや情報解禁日時が決まっている場合は、そちらを優先して調整します。
そのため、特定の曜日だけを絶対視する必要はありません。
迷った場合は平日の午前中を基本候補として、届けたい媒体やニュース内容から調整するとよいでしょう。
Q.プレスリリースは発売当日に出してもいい?
発売当日の配信が間違いというわけではありません。
ただし、発売日に記事を掲載してほしいのであれば、当日に初めて情報を届けるとメディア側の準備時間が足りない可能性があります。
「いつ発表するか」だけでなく「いつ記事になってほしいか」から逆算することが重要です。
Q.予約配信は利用した方がいい?
狙った日時に配信したい場合は便利です。
プレスリリース配信サービスには、日時を指定して配信できるものがあります。たとえば共同通信PRワイヤーでは、即時配信と日時指定配信が用意されています。
原稿を直前に完成させて慌てて送るより、事前に内容を確認したうえで予約しておくことで、ミス防止にもつながります。
まとめ|「何曜日の何時」より届けたい相手から逆算しよう
プレスリリースを配信するタイミングとしては、平日の午前中〜15時ごろまでが一般的な候補になります。
曜日では火曜日・水曜日・木曜日がよく推奨されますが、月曜日に情報をチェックするメディアもあります。
そのため、
「火曜日の10時なら絶対に正解」
と考える必要はありません。
大切なのは、
誰に届けたいのか
↓
いつ記事になってほしいのか
↓
メディアが準備する時間はどれくらい必要か
↓
いつ配信すればいいのか
という順番で考えることです。
また、ニュース性の高い情報については、曜日や時間よりも情報の鮮度を優先すべきケースもあります。
一般的なセオリーを参考にしながら、自社のニュースと届けたいメディアに合った配信タイミングを考えてみましょう。
プレスリリースの作成方法から確認したい方は、「プレスリリースの書き方とは?初心者でもわかる基本構成と作成手順を徹底解説」もあわせて参考にしてください。
曜日・時間帯の参考:PR TIMES MAGAZINE「プレスリリースの最適な配信タイミング」(2026年10月5日確認)。配信後の反応が弱い場合は、掲載されない理由と改善策も確認しましょう。

